2002.11.15
PEQ-2とMIXER EQについて (初心者向けです)
Reasonには結構効きの良いパラメトリックEQ(PEQ-2)があります.
EQの使い方には,
1)積極的な音作り |
2)ミキシングの時の全体の音色のバランス取り |
その他,ノイズ取りなどがありますけど,ここでは簡単にいきます
1)は省略...(*^_^*).好き勝手にやってください...といいつつひとつだけ.
○サウンドに変化をつけたいとき |
PEQ-2を音源につなげて,その周波数やGainをMatrixなどでコントロールします.どっちがいいとはいいませんが,Filterよりもバリエーション豊富に変化させられます. |
2)の全体のバランス取りは中々難しいです.
ミキサーのフェーダーとPanだけに頼らないで音色にも気をくばってあげましょう. いつものようにReasonでは,自分の耳だけが頼りになります. まず,つくった曲のそれぞれのパートの音色が,どの周波数をメインにした音であるのか知っておいた方が良いです. 音源にPEQ-2をセットして,Q(帯域幅)はデフォルトのままで,GAINを数dBブーストして周波数(FREQ)つまみを使って周波数を変化させながら音を聞いてください.それぞれのパートの特徴的な周波数を押さえましょう. |
そして・・・
○LowとHiばかりだったり,Midに集中しすぎていませんか? |
MIXER EQやPEQ-2を使ってそれぞれのパートの補正してバランスを取り直す必要があるかもしれません. |
○あるパートの音が別のパートの音と周波数が似ていないでしょうか? |
もし,似ている部分があれば,Panで左右にわけるか,MIXER EQやPEQ-2を使ってそれぞれの音色が大きく変化しないように注意しつつ,ふたつの音色を分離させましょう.そうすれば,無理してパートの音量をあげなくてもきちんと聞こえてくるはずです. |
○全体のサウンドは,こもってませんか?シャリシャリしすぎてませんか? |
MIX OUTの後ろにPEQを取り付けます.Qを広めにとって,16kHz(もっとも高い周波数)を中心にして,Gainを調節してください.または,31Hz(もっとも低い周波数)を中心にしてGainを調節してください. その他EQトリック:サウンドの種類により多少異なりますが,250Hzをけずる=5kHzのブーストは覚えておくと便利かも. |
重要なのは,
もとのサウンドと常に比較して,きちんと狙った方向に良くなっているかどうか確認することです.
PEQ-2を直列につなげば4-point PEQになります.
MIXOUTの後ろにPEQ(master EQ)を追加して細かい補正をするTIPS
○右から聞こえるHiHatがうるさいとき(Rex
playerを使っている場合など) |
PEQ-2をRIGHT OUTPUTだけにとおして,高い周波数域を少し落としましょう. |
○微妙な空気感をのこしたいとき |
MasterEQの10-16kHzをうすーーく持ち上げます.すこしだけ |
○ベースの低音レゾナンスや高域のノイズをとりたいとき |
まず,PEQをつかって問題の周波数を探し出します.Qをデフォルトのままにして,ブーストしておいて周波数を変えてゆきます.ひどい音が見つかったら徐々にQを狭くピーキーにして,もっとも音がひどくなる周波数を絞り込みます.最後にブーストと逆方向にGAINを落としてやればOK. |
何かご意見,間違いなどあればご連絡ください.(うら)
11/27ちょっと修正