2002.10.31

3rd Project氏によるCOMP-01解説

COMP-01について、通常のコンプパラメータのおさらいと、私(3rd project)が調べた結果を書いておきます。
役に立てばいいですが…。自分で試して得た結果なので、違う所があるかもしれません。

では,まず,それぞれの意味から

○レシオ (RATIO)

スレッショルドレベルを超えた波形をどれくらい圧縮するかを設定します。
16:1ならスレッショルドレベルを超えた部分は16分の1に圧縮されることになります。

○スレッショルド (THRESH.)

ここで設定したレベル以上の波形を圧縮します。
0で-∞dB(-[Unlimited]dB)、127で0dBです。スレッショルドレベルを低くしていくと、オートメイクアップゲイン機能が働きます。

○アタック (ATTACK)、リリース (RELEASE)

Attack
スレッショルドレベル以上からコンプレッションを開始するまでの時間を設定します。
Release
スレッショルドレベル以下からコンプレッションを終了するまでの時間を設定します。

○ゲインメーターの見方 (GAIN)

0dBを基準とし、−方向へ行くと(点灯ランプが少なくなると)圧縮している事になります。
+方向へはオートメイクアップゲインが補正した際に行く事があります(動作時)。非動作時は補正予定のゲインレベルを表示します。

○オートメイクアップゲイン

非動作時、レシオの圧縮率が高いほど、スレッショルドレベルが低いほど(0に近い)、Gainメーターが+方向へ行きます。その分ゲインを補正すると言う事です。

おもしろい効き方のCOMP-01ですが,欠点もあるようです.

○欠点

1. オートメイクアップゲインがある事

2. 入力レベルとスレッショルドレベルがdBと言う単位で判らない事

3. ゲインメーターの素子数が少ない(細かくない)事

実際にいろいろとつまみの設定を変化させてみましょう

○実用的なトータルコンプ例

Ratio

Thresh.

Attack

Release

ほぼ全体を圧縮し、音圧を稼ぐ

48(2:1)

24〜56

0〜32

80〜127

上の方を圧縮,ダイナミックレンジを確保しつつ,音圧を少し稼ぐ

88(4:1)

88〜112

0〜32

80〜127

結局のところ・・・

○結論

私(3rd project)のテンプレート(注1)にはオマケ的にトータルコンプとトータルEQをつけてますが、入力レベルとスレッショルドレベルが数値で判らないので「あたり」をつけづらいのと、COMP-01はスレッショルドレベルが低いと音質がかなり変わるような感じがするので、COMP-01はトータルコンプとしてはあまり使いたくないってのが現状です(注2
それから、やはり、コンプを使う前に、まずミキシングだけで音のキメを整えるのが先決ですね。そうでないとスレッショルドポイントが定まりません(-_-
最後に、Reasonコンプだけである程度音圧を稼いでみたソング(ここ)をしばらくアップしときますね。1段目のCPで、かなりコンプさせてるのが判ると思いますが、なにせ私も修行中の身なのでお許しを。
注1)最新は,3rd project HP内にあります.

うら記す

prop bbsの引用ばっかりで恐縮ですけど,あのFred氏(blank)は,Total CompにCOMP-01は使わないって言ってました.あれは,インストの音を変化させる道具だって・・・それで,わけのわからない比喩をいっぱい書いて,Bob Katzを読め...ってかんじだっかな.もう随分前のことであやふやですが.
スレッショルド0付近は,圧縮率もめいっぱいあげてEffectorとしてばりばりにかけてパキパキにしましょうということですね(昔,みひを氏がbassにかけてすごいサウンドになってたのを思い出します).ドラムスにかけるのもいいですね.

自分はEPにサステイナーにしてかけて音を延ばしたりしてました.

Reasonのエフェクトは,あまりよくないけど,欠点を見せないように工夫してここぞってところで,かけておくのがよさげですね.

ducky氏記す

コンプって特にシンセ音なんかだと実際の音の変化がわかりにくいですから
ツマミをどっちかに回しきって使いがちです(笑)(
注2
たしかにREASONのコンプはトータルコンプ向きと言うよりは"エフェクター"ですね。
アナログチックにグッとつぶれる感じは自分は好きです。

注2をなんで付けたかというと・・・

注2
1.トータルコンプで使いたくない(Fred/blank)
2.つまみははでにどっちかに振って使う(Fred/blank)
ということで,お二方,Fred氏と同じこと言ってますネ(*^_^*うら)

アタックとリリースの部分を12/4と12/7/2002に微修正いたしました.

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